診療科
外科
2023年4月1日から当院の外科は、山口大学消化器・腫瘍外科学講座からの派遣に変わりました。
今までは心臓血管・呼吸器疾患を得意としていた外科でしたが、私達は消化器疾患を得意とする外科です。具体的に診療対象としている臓器をあげますと食道、胃、小腸、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓及び乳腺・甲状腺であり、これら臓器の悪性・良性疾患を治療しています。
手術では体への負担を少なくするために腹腔鏡というカメラを用いた手術を積極的に行っています。この腹腔鏡下手術は従来の開腹手術と比べ、手術時間は多少長くかかるのが欠点でありますが、体の傷は小さく、術後の回復が早いのが利点であり、術後の入院期間は概ね短いのが特徴であります。
血管や呼吸器の疾患の方は、今までのような専門医による治療は困難でありご迷惑をおかけしますが、消化器疾患に対しては今まで以上に満足していただけると自負しています。日本の標準治療を主体に個人個人にベストと考えられる治療を提示させていただきますので一緒に考えて治療していきましょう。もし高度な手術・治療が必要な場合は山口大学消化器・腫瘍外科へ紹介させていただいています。また、脱腸と言われているヘルニア、痔核、外傷や軽度の呼吸・血管疾患に関しては今まで通り対応していますのでご相談ください。
NCD(一般社団法人 National Clinical Database)の参加について
当院の外科は、一般社団法人 National Clinical Databaseが実施しているデータベース事業に参加をしています。この事業は日本全国の参加病院からの診療データを登録し、集計・分析を行う事で医療の質の向上を目指すものであり、患者さんにより適切な医療を提供するための専門医の適性配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを支援することが可能となります。
当科を受診される方は、何卒趣旨をご理解の上、ご協力賜りますようよろしくお願いいたします。
登録対象となる患者さんについて
当院外科において、手術等を受けられた方が登録対象になります。ただし、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データ登録を拒否していただく事ができます。なお登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。
登録される情報の内容について
登録される情報は、日常の診療で行われている検査や治療の契機となった診断、手術等の各種治療やその方法等となります。これらの情報以外の患者さんを容易に特定出来る情報(氏名、住所等)は登録される事はありません。
NCD担当者の訪問による登録データ確認について
当院からNCDへ登録した情報が正しいかどうかを確認するために、NCDの担当者が患者さんのカルテや検査データなどを閲覧する事があります。当院がこの調査に協力する際は、NCDの担当者と守秘義務に関する取り決めを結び、患者さんの個人情報と登録したデータを結びつける事が可能となる情報を院外へ持ち出したり、口外することを禁じます。
NCDの詳細な情報につきましては、NCDのホームページまたは、下記のPDFをご覧ください。
外科診療医師
田中 昭吉
矢ヶ部 朗